花火の撮影はどのように撮影するかの前に、どこで撮影するかという点が非常に重要です。花火大会の会場は多くの人でにぎわうため、花火が始まってからではなかなか移動することができません。そのため、最初に決めた撮影地点によって、その日の写真の仕上がりが決まってしまいます。撮影場所を選ぶ際には下記のようなことに注意しましょう。
★撮影場所の注意点
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・打上場所の風上で撮影する
花火による煙をうまく撮影すると、より臨場感を高める効果がありますが、風下から撮影すると左の写真のようにその煙がジャマになったり、花火よく見えなくなる場合があります。会場に入ったら風向きを見て、風上または横風になる場所を選びましょう。
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・花火以外の光を入れない
花火の撮影は夜の闇にきらめく光を撮影するため、よけいな光があるとそれも一緒に写してしまいます。左の写真のように明るい建物が背景にあると、花火とかぶってしまって写真が台無しになってしまいます。カメラを向ける方向に極端に明るいスポットライトや街灯、民家の灯りなどがないことを確認しましょう。
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・打上場所から遠すぎない場所で撮影する
最近のデジタルカメラは光学ズームの倍率もどんどん高くなっていますが、ズームを使うことはそれだけブレる可能性を高めることになるので、基本的にはズームなしで撮影したいところです。打上地点からの距離が遠いと左の写真のように花火が小さくなってしまうので、会場の案内図を見たり、係員から打上場所を聞いて、最適な距離で撮影しましょう。
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・打上場所に近すぎない場所で撮影する
打上場所から近ければ近いほど、臨場感のある、大迫力の写真を撮影することができます。しかし、あまり近すぎると左の写真のように花火自体をフレーム内に収まりきれず中途半端に切れてしまったり、周りの雰囲気を一緒に写すことができません。打上場所から花火の上がる最高点までがフレーム内に収められるぐらいの距離がベストです。
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・障害物を避ける
町中での花火大会では、建物や電柱、電線、信号機、道路標識、あるいは道ばたに止めている車やバスなどが撮影のジャマになることがあります。せっかく夜空に打ち上げる花火ですから、そのような障害物が見えず、空が広く見える場所で撮影しましょう。
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・見物客に注意
花火大会は大勢の人が集まります。大きな大会では100万人以上が会場にいます。空に上がる花火を撮影するといっても、目の前に人がいればその人影が写ってしまいます。狭い会場では難しいかも知れませんが、前の人とはある程度距離がとれる場所で撮影しましょう。
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また、次のページで解説しますが、花火写真の撮影はカメラを固定する必要があります。カメラが揺れたりしないよう、固定しやすい平らな場所を選ぶことも重要です。
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