花火大会が始まると、次々に打ち上げられる花火に心がはやります。しかしやみくもにシャッターをきってもいいタイミングで撮影することはできません。また、デジタルカメラの撮影時には、カメラについている液晶画面を見ながら撮影することが多いと思いますが、花火の写真は液晶画面を見ていてもうまく撮影できません。
カメラをきちんと固定し、フレーミングも決まったら、液晶画面ではなく、空を見てシャッターを押すようにしましょう。花火の写真は目と耳、そしてどのぐらいで開くかなどの経験が重要です。一発勝負となる花火の写真は他の撮影対象に比べ、神経を集中させて撮影に臨む必要があります。
シャッターを押す最適なタイミングは、花火が開くほんの少し前です。このタイミングで撮影すると、花火が開いていく軌跡を含めた写真になります。花火が開く瞬間を液晶画面で見ていたのでは遅いので、実際に目で見て、打ち上がる音を耳で聞いて、そのタイミングをはかり、シャッターを押しましょう。
★シャッタータイミング別の写真
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・あせりは禁物
まだ花火が開かないのにシャッターを押してしまうと打ち上がる姿しか写らず、左のような単なる火柱の写真になってしまいます。あせる気持ちを押さえてシャッターを押しましょう。
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・花火が開く高度を覚える
花火大会によって、打ち上がる高さはだいたい同じ高さになります。その高さに到達するのを見計らってシャッターを押しましょう。このタイミングが早いと、撮影中に開き始めたとしても、左の写真のように開き切る前に撮影が終わってしまいます。
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・遅いと思ったら見送る
シャッタータイミングが遅いと左のような花火が消えかかっている写真になってしまいます。このような中途半端な写真を撮るために、次の花火のタイミングを逃すことになるのであれば、その花火は見送り、次の花火のタイミングを測りましょう。
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近隣で開催される花火大会はそう多いものではないと思います。そのような状況で花火の撮影をするといっても、練習する機会があるわけではありませんし、最初はうまくいかないのが当たり前です。
ここに掲載しているような失敗写真を積み重ねてようやく見られる写真が撮れるようになったとしても、いい写真は100枚に10枚あるかないかというところだと思います。銀塩写真と違い、いくら失敗してもお金がかからないデジタルカメラなのですから、とにかくどんどん撮影して慣れることが大切です。
最初のうちはきちんと撮れなくても、花火大会が終わるころにはタイミングの合った写真が撮れるようになってくると思います。
最後のページはおまけ的な要素の解説になります。
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