プロのカメラマンの写真を見ると、ピントのあった部分以外がぼけていて、とても雰囲気のある写真になっていることが多いのではないでしょうか。これはカメラの焦点範囲を狭める、いわゆる絞り値を小さくして撮影しているためです。このような絞り値を変えられるカメラは一眼レフが主流です。
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・一眼レフを使った写真
サクラの花以外をぼかして撮影した写真。絞り値を小さくし、ピントが合う範囲を狭くすることで、周囲をぼかし、被写体だけを強調します。
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それではこのような写真はコンパクトデジカメでは難しいのでしょうか? コンパクトデジカメの場合、焦点範囲が広く設定されているので、ピントを合わせた距離以外もあまりぼけることはありません。しかし、一眼レフの写真まではいきませんが、周囲をぼかした写真を撮影することは可能です。
★サクラの花を強調した写真の撮り方
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・コンパクトデジカメで普通に撮影した写真
よくありがちな普通の写真。キレイに撮れてはいるが全体にピントが合っているため、平坦なイメージの写真になる。
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・マクロモードを使用した写真
マクロモードや接写モードを使うと、近景のみにピントが合うため、少しでも距離のある場所はぼけてくれます。花にできるだけ近づいてマクロモードを使用しましょう。
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・さらに雰囲気を作る
このような被写体を強調する写真を撮影する場合、日の丸写真(被写体が中央にある写真)よりも、被写体を左右どちらかに寄せてぼけている部分を広めにしたほうが雰囲気がよくなります。
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ピントという点では、最近のデジタルカメラによく搭載されている中央重点AF(カメラの中央付近だけでピントを合わせるオートフォーカス)やスポットAF(カメラ中央の1点だけでピントを合わせるオートフォーカス)を用いることで、周囲をぼかすことができますが、マクロモードを使う撮影はそれらよりも効果が大きくなります。
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